若いときは無い深みが出る

年齢は重ねれば重ねるだけ人として成長すると言いますが、看護師として働いている中でも年齢を重ねると若い頃には持っていなかった深みがでると思っています。そのために若い頃には感じることができなかった患者さんや患者さんのご家族の気持ちに敏感になり、わざわざ患者さんの口から言葉にして聞かなくても、ある程度わかるようになっています。その上で看護にあたっていきますので、若い頃よりも患者さんとの信頼関係を築くのが難しいと思わなくなったし、患者さんから頼ってもらうことも増えたように思っています。

また患者さんが不安になって少し荒っぽい言葉を言って来たりしても、その言葉にイライラしてしまうようなことがありましたが、年齢を重ねてからはイライラすることがなくなり、そう言った気持ちもしっかりと汲み取って患者さんに接することができるようになっています。やはり若い頃に比べると自分自身にも余裕が持てるようになっているので、大きな気持ちで患者さんを受け止めてあげることができるようになっているのではないかと感じることがありますね。まだまだ経験も重ねていかなくてはなりませんが、自分の若い頃を思い出してみると看護師として成長していることを実感します。

■母親のような気持ち

看護師になってから結婚や出産を経験しているのですが、年齢を重ねて結婚や出産をした経験もあり、どのような患者さんに対しても母親のような気持ちで接することができるようになったと感じています。子供の患者さんだけではなく、大人の患者さんに関してもできるだけ多くの部分を受けとめてあげようと思っているし、自分がイライラしたり、辛いと思ったりするような感情を先に出してしまうのではなく、そういった感情はすべて抑えて、患者さんと接することができるようになりました。

また患者さんだけではなく、一緒に働いてる看護師や医師に対しても立場や気持ちをしっかりと考えることができるようになっているし、本当に人としても少しずつ大きく成長しているのではないかと思います。特に看護師という仕事はたくさんの人と接しますから、その中で患者さんの弱い部分を見ることが沢山ありますし、表面上に見えている気持ちや言葉だけではなく、心の奥底で思っている部分にまで着目することができるようになりました。
担当の患者さんが担任する時もそうですが、後輩看護師の転職など一人前になって仕事場を離れる時はやっぱり寂しかったりします。こういった部分は年齢を重ね、そして経験を重ねたからだと思います。